2020年02月04日
NIKE SFB GEN2 8"

https://m.facebook.com/STRIKE2BCT101/photos/a.10152723775452342/10158112188967342/?type=3&source=54

2020年1/21 フォートキャンベルでの訓練で第101空挺師団第2旅団の兵士がNIKE SFB GEN2 8"のコヨーテカラーを使用しています。



NIKE SFB GEN2 8"
「Coyote×Coyote×Coyote」

購入した翌日に早速ゲームで使用してみました。
ここ数年はRANGER装備でサロモン等のゴツいトレシューを履く機会が多かったんですがGEN2 8"は比較にならないレベルで軽かったですね…SFBのレビューでも申し上げましたが、まるでスニーカーかよという履き心地です。
側面には全面に渡りシューレース基部強化生地が追加されており、また撥水性に優れたナイキ独自規格のドライフィットナイロンと合成ヌバック革を多用している為強度も抜群です。
ソールに関しては初代SFBでは急所と言える耐久性の危うい箇所でしたがGEN2 8"では二重に裁縫された上で接着されており強度が高まっていました。
前々作にあたるField 8シリーズでは密林向けのjungle 8と山岳向けのField 8でソールが全く異なる仕様方式をとっていたのですが、Gen2 8"のソールは前作SFS同様に総合的地域向け仕様となっているようです。
野外フィールドを1日走り回りセーフティエリアの舗装路をうろついてみた感じ地面に対してのグリップ力はとても良好でした。
土や草を問わず斜面での踏ん張りも効き、濡れたコンクリート上でもしっかり路面に張り付いて力を伝え易いといった印象です。
性能面以外の外観ポイントをあげるとNIKEのロゴが外側に刻印されているのが最高にクールな印象です。

Gen2 8"は前作のSFB Field 8シリーズに改良を加えたナイキのニューモデルで、米軍では特に2018年以降で使用者が見られます。


インスタグラムのNIKE SFB公式アカウントにも米軍で実際に使用されている写真が多数公開されています。

2016年頃より米陸軍のユニフォームがUCPからOCPへ本格的に更新開始されるのと同時にTシャツ、リガーベルト、ブーツ等の装備がカラーリングを変更される事となりそれに合わせたコヨーテカラーの新型ブーツが現在支給されています。

より軽量で快適な履き心地や官給品以上の耐久性を求める兵士は軍の規定範囲内でもしくは規定されている要求スペックを満たした社外品ブーツを自費購入する傾向にあるわけですが、
とりわけ最近は私物ブーツとなるとNIKEのSFSシリーズやField 8シリーズ、そしてGen2 8"を目にする機会が増えたと思います。

興味のある部隊ばかり調べるのはいつもの癖ですがRakkasansでは官給ブーツに次ぐ使用率となるとNIKEのブーツが筆頭に上がってきます


2019年 フォートキャンベル
Gen2 8"コヨーテ色


2019年 フォートキャンベル
Field 8 コヨーテ色


2019年 フォートキャンベル
Gen2 8" ブリティッシュカーキ色
現在装備移行期間中の為だと思いますがACU/UCP期の制式カラーだったカーキ色を履いている例もまだまだ見られます。


2019年
Gen2 8" コヨーテ色

2018年
S.F.B. コヨーテ色

2018年
SFS コヨーテ色

2012年 アフガニスタン
S.F.B. ブリティッシュカーキ色
上記は一例なので掘り出せばまだまだ出てくると思います。
RAKKASANSだけでざっくり探してもこれだけの使用例が存在するので101空挺師団全体や他の歩兵師団も含めるとかなりのシェアがありそうです。

NIKE Gen2 8" おすすめです。
2020年01月29日
The KDH Magnum Tac-1 Plate Carrier UCP

KDH製 SPCS(Soldier Plate Carrier System)のUCP色 Mサイズを入手しました。



状態は極めて美品、着心地も快適です。
以前ラッカサンズ装備を収集していた頃どうしても手に入らなかった悲願のアーマーだったという事もあって、これに対しての思い入れは大きいですね…
今更ですがIOTVの過剰な重量とそこから起因する疲労感、兵士のパフォーマンス低下に対処する為に開発され、対アフガニスタン向け軽量ボディーアーマーとして米陸軍に採用されたのがこのSPCSになります。

同じくMサイズの IOTVとの比較。


後期型(マルチカム)Mサイズとの比較。
UCP色のSPCSはこのシリーズにおける最初期型で2010年に実戦配備が開始され、
その翌年には同じく対アフガニスタン限定装備として採用されたマルチカム(OEF-CP)にカラーチェンジした上で一部形状変更を加えたモデルに早々と更新されています。
いくつかの師団や歩兵連隊等で限定的に使用されたUCP SPCSですが自分が長らく欲していたのは、やはり第101空挺師団において大量の使用例が存在したからです。


第1旅団バストーンの使用例。
2010年9/18アフガニスタンでOperation Bulldog Biteを実行中の1/327所属兵士。
この作戦に参加した101空挺師団第1旅団兵士はほぼ全員がSPCSを着用していたようです。
OP Bulldog biteは第75レンジャー連隊と共にTask Force Bulldogを編成しこれも共に因縁の地であるタクルガル渓谷一帯に対して再び大規模な掃討作戦を実施したものです。


第2旅団ストライクの使用例。
2010年7月アフガニスタン。
Operation Dragon Strike等の激戦に参加した第2旅団もUCP SPCSを着用していました。
拠点防御時に1/320の砲兵がサイドアーマー部分を外しファステックス単体で前後アーマーを連結させていた姿がかなり印象的です。


第3旅団ラッカサンズの使用例。
2010年アフガニスタン。
過酷な状況下でラッカサンズが着用していた防弾ベストも大半がSPCSでした。

ラッカサンズに限らず101空挺師団ではチェストリグやファステックスを介した脱着式リグ等とSPCSを併用した使用例を数多く確認できます。
2010~11年にアフガニスタンへ展開したラッカサンズの特徴的な装備と言えば
UCPコンバットパンツとUCP色ヘルメットパッチそしてこのUCP SPCSで、
この年代のラッカサンズを再現する為の三種の神器と言った感さえあります。

ですが正直コンバットパンツの使用率は割合で言えば絶対ではなく、むしろ官給UCPトラウザーにニーパットというスタイルの方が多く見られる場合もあります。

ヘルメットパッチも同様でUCPモデルが2010年の展開時から確認できますが、以前から存在するODモデルをACHカバーに縫い付けている兵士もかなり居たようです。

将校や下士官を除いてかなりの使用率を見せていたのがUCPカラーのSPCSで どちらかと言えば上記の二点よりもこちらがあるとより再現に近づけるのではないかと思います。

とはいえCryeのGen3 UCPパンツは超絶的格好良さなので再現時に履きたくなるのは仕方のない話です
https://zeke.militaryblog.jp/e350767.html
2020年01月17日
GEN4 IOTV

2017年 アフガニスタン某所で第101空挺師団第3旅団1/187所属の兵士がGEN4 IOTVを着用しているのが確認できます。

GEN4 IOTV
去年の暮れに地元の101空挺装備仲間であるボーン君の助けを借りてMサイズを入手することができました。
以前持っていたGEN3モデルの時点でも歩兵アーマーの最高峰感があったんですが、それを更に超えてくる究極ボディアーマーですね…
幼稚な感想ですが ただでさえ形の良かったGEN3のデザインをまた更にシェイブアップしてより攻撃的なデザインに仕上げてきたというか。

Gen3

Gen4
正面だけをザックリ比較しても
胸のネームパッチ用ベルクロの廃止。
横に伸びていた分の正面プレートの面積をカット。
正面プレート上下中間のMolleウエビング位置修正。
等が確認できます。
最近まで自分が使い込んできた同じくMサイズのCrye AVSと比較しても着心地に違和感を感じない程軽量で機能性の高いアーマーだと感じました。
サイズ感とか形はRBAVに近いかもしれません。
ここまで来るとゴツめのプレキャリと言っても良いレベルだろ…

ネック&スロートガード装着状態

付属の追加アーマー

本体正面

本体背面(condor製ハイドレーション装着状態)



クイックリリースレバー


官給マガジンポーチ×3
官給キャンティーン
官給IFAK(gen2)
ATS製ラジオポーチ
CONDOR製ハイドレーション
3MADE Issue製Punisherパッチ
を装着してセットアップした状態。

久々に現用101空挺師団の装備復帰となった自分にとってGEN4 IOTVは価格がネックであると共に、これそのものが未知の存在にして知らぬ間に登場していたクソ格好良過ぎるスーパーオーサムボディアーマーという印象でした。
2016~17年 アフガニスタンに展開した際のRAKKASANS


この時期に展開したラッカサンズはそれまでのアフガン派兵で度々交戦してきたタリバンだけではなく、ISILとの戦闘も行っており新型OCPユニフォームとGEN4 IOTVの実戦投入が行われた事もあって現場の雰囲気がそれまでの展開時とは違って見えます。
対IS戦において山岳地域要所の戦術ポイント確保を行うハードな作戦も多かったそうなので、SPCS一辺倒の装備選択かと思いきやGEN4 IOTVの使用率が圧倒的に高かったようです。
同時にGEN2 SPCSの使用もこの展開時から確認する事ができラッカサンズでは以降米国内においても両防弾ベストの露出が増えていきます。
ちなみにこの一連の阻止陣地における写真では同じ分隊の兵士の中にGEN1 SPCSの着用者も確認できたりします。

Bigup to the RAKKASANS.
2020年01月16日
GEN1 IOTV

現用101空挺装備の復帰に合わせて購入した通算3代目となるGEN1 IOTV。
とりあえずDBTのオープントップポーチを付けただけの状態なんですが、いかんせん6年間のブランクが影響してUCPのポーチが渇望しているんですよね…まさかの官給FLCキット丸々購入になるかもしれません
ラッカサンズでは2007年のイラク展開からGEN1 IOTVが確認できます。

2008年イラク

2010年アフガニスタン

10年展開時のGEN1 IOTV着用が16年のKFOR展開を除くとラッカサンズにおける実戦での最終使用例だと思います。UCP色のSPCSがこの時大量にラッカサンズへ支給されていた関係からかIOTVを装備していたのは将校や下士官に限定されていた様に見えます。(1/33Acoの中隊長がSPCSを着用していたりする為 絶対的に当てはまる考察ではありません)
2014年Fort campbell

その後は主に米国内での訓練で使われ続けています
2018年 Fort campbell

2019年 Fort campbell

おそらく2020年に入ってからもぼちぼち使用例が出てくるんじゃないかなと思います。
最近インスタをやっている恩恵から現役の米陸軍人の方とやり取りする機会が増えたのですが、Gen1IOTVを何故Gen4IOTV支給後も使用し続けるのか質問したことがありました。
25歩兵師団の方が言うには「内側のカマーバンドで肩への負担が和らぐので好まれている」「アフガニスタン派遣から帰還するとOCP装備を返納するからどのみち着用しなければならない」と言っていました。
また101空挺師団の下士官(第1旅団)の方は「UCP IOTVは重く着心地が悪いのでストレスと負荷をかける為にあえて訓練で着たりする」とも言っていました。
自分はラッカサンズをメインに101空挺装備をやっていこうと考えていますが13年近く使われている歴戦のアーマーなのでやはり揃えておく必要がある物の1つだなという印象が強いですね…個人的にはOCP(スコーピオンW2)との組み合わせが色調的にとても好みです。 とはいえウッドランドFLCポーチやBHIのチェストリグ、ポーチ類と合わせて08年イラク展開装備なんかも久々にやってみたい願望があります。
2019年12月28日
Tactical Assault Gear Gladiator Chest Rig UCP
実に6年ぶりとなるUCP装備にしてRakkasansアイテムでもあるTactical Assault Gear(TAG)製 Gladiator Chest rigのUCP色を入手しました。



ファステックスは2006年製。
ほどよく使い込まれた米軍放出品で、UCP採用初期に民間各社が使っていた少し青みが強いタイプの布地がまた良い味を出しています。



正面に関してはロープロファイルタイプチェストリグの特徴でもあると思いますがリグ本体に6本のM4マガジンを直接インサートすることが可能で背面にはハイドレーションポーチが付属しています。

このUCP色グラディエーターチェストリグは2010年にアフガニスタンへ派兵された際の第101空挺師団第3旅団ラッカサンズで使用例があり、出物自体少ない事もあってたまたま発見した時に即買いしました。


気になって調べてみると2008年のイラクから既に使用例がありました。



ファステックスは2006年製。
ほどよく使い込まれた米軍放出品で、UCP採用初期に民間各社が使っていた少し青みが強いタイプの布地がまた良い味を出しています。



正面に関してはロープロファイルタイプチェストリグの特徴でもあると思いますがリグ本体に6本のM4マガジンを直接インサートすることが可能で背面にはハイドレーションポーチが付属しています。

このUCP色グラディエーターチェストリグは2010年にアフガニスタンへ派兵された際の第101空挺師団第3旅団ラッカサンズで使用例があり、出物自体少ない事もあってたまたま発見した時に即買いしました。


気になって調べてみると2008年のイラクから既に使用例がありました。
2014年04月02日
量産型クオリティー

2012年頃より101空挺師団からのアフガニスタン派遣部隊もOCP ACPを使い始めました。
前々から欲しかったこの陸軍官給モデルを自分も去年ようやく入手できました。




crye G3のコストダウン型という印象を受けました。
全てのポケットはジッパーでなくボタン止めのフラップ式となっています。
伸縮性素材は股下のみ

crye製UCP コンバットパンツとの比較。

膝裏 調整部分


ニーパッド調整部分が通常のcrye製コンバットパンツであれば外側1ヵ所固定のところ 陸軍官給ACPは左右2ヵ所で頑丈に固定できるようになっています。

Crye製UCPパンツの固定方式。
裾部分


ここに関しては、お上的にブーツの裾出しをあまりよろしく思わなかったのかコストダウンを図ったのか通常のトラウザーと同じくドローコード仕様になっています。
しかし戦地では そんなことはお構い無しなので裾出しでACPを履いている兵士もかなりいます。
なんなら毎年開催される米陸軍のレンジャーコンペティションや本国陸軍の野戦行軍演習などでは裾自体をロールアップしている兵士もかなり存在しています。
ドローコード仕様としたのはこれまでの官給トラウザーの裾形状を考えれば無難で信頼性のある選択なんだと思います。
ウエスト調整部分


安定のカーキ布地。
UCPの方はフルカラー。
kDH Eagle ATS 以外でウエビングに使うこのUCP生地使ってる会社はなかなか見かけません。
というかUCPの民生ギアが絶滅危惧種…
まとめ

最高に量産型感ただよう歩兵トラウザーの完成形。ザ・信頼性
