2017年12月04日
イーグルプレートキャリアRG

ちょうど1年前に放出品のEAGLE製Plate carrier L/XLを購入しました。

訓練用ペイント弾跡が一カ所ある以外は破れもなく全体的に良好なコンディションでした。
特筆事項としては内部にソフトアーマーが縫いつけられており初期デザインのEAGLEプレートキャリアでありながら実質的にはMBAVという最初見た時はいまいち理解できなかったプレキャリです。
L/XLサイズではありますが身長168程度の私が着てみても意外に着寸は問題なくピッタリ着用できました。
何よりRANGERにおけるEAGLE プレートキャリア使用例の多くがL/XLサイズの着用であった為 求めていたサイズが手に入ってラッキーでした。

レトロフィットカマーバンドを取り付けた状態。
素の状態だと前後しかプレートの無い本当にただのプレートキャリアなんですが、
追加拡張キットのMSAPに入っているレトロフィットカマーバンドを使うと、
いわゆるMBAV(Plate carrier with cummerbund)っぽい形になります。

RLCSポーチ等を装着してみた状態。
厳密にはソフトアーマー内蔵型なので2008年以降に使用されていた物だと思っています。
まぁ中身なんて見えないんでカマバン取ればそれまでなんですが。

このプレキャリがレンジャーで見られるようになったのは2004~5年からで、
ソフトアーマーがインサートされたPACAの上に重ね着して着用するのが鉄則でした。
理由は単純で当時プレキャリはライフル弾を防ぐ為のハードプレートしか挿入できない構造というか構想だったので、
衝撃緩和のソフトアーマーは別に着る必要性があったからです。

2006年後半に拡張キットのMSAPが支給されて胴回りもポーチの装着が可能になりますが、この時点ではまだソフトアーマーをPACAに頼る仕組みなのでCIRAS等のフルアーマーを着たかの様な重装な見た目が2006後期~2007年のプレキャリ装備RANGER達に見られます。
レトロフィット×PACAが組み合わさると流石にゴツく見えますが、2007年のイラク市街地での作戦 もしくはそれを想定した訓練に参加していたRANGERは徹底してこのスタイルでした。
余談ですがRANGERのヘルメット塗装色も2007年あたりからTAN→ダークカラーに変わってきます

2008年になって同じくRANGERで使用されていたRBSS同様にキャリア本体内部にソフトアーマーを縫いつける構造が生まれ、
PACAが廃れてキャリア単体使用の時代が到来。

以降2010年頃まで長く使用されました。
このEAGLE製プレートキャリアRG色の特筆すべきところは、
使用が第3レンジャー大隊にほぼ限定されるところかなと。
かの有名なRBSSプレートキャリア(海外のRANGERマニアの間ではRBSSの存在自体知らない人も多い)は第1、第2大隊においてのみ使用されておりMBAV RGが2009年に登場するまでは この2個大隊における軽装アーマーに関してはRBSSの独占状態でした。
各大隊間のレンジャー隊員異動等が滅多に無かったからかプレートキャリアとRBSS の混在使用例は比例して少ないですね。というか見た記憶はありません
2010年になると第3大隊でもRBSS やMBAVが混在して見られるようになりますが理由は不明で、同時期にRBAVや狙撃手用スリックプレキャリが一部のレンジャーで見られた事なんかを考えるとトライアルやら試用期間的な何かが関係していたのかもしれません。
第3大隊においては2005年~2010年までの5年間EAGLEプレートキャリアRGの使用率が圧倒的多数であり これは2011年にカーキ色のMBAVがRANGERで全面採用されるまで続きます。
ちなみに同じEAGLE製品でもあるMBAV RGとEAGLE プレートキャリアRGは、正面のホルスターポケットとカマーバンドの脱着方法以外は完全にうり二つなので、MBAV RGの正面をポーチ盛りまくりにしてキャリア正面のホルスターポケット位置さえごまかせば EAGLE プレートキャリアの代用としてそれなりに使える気がします


R.I.P. CPL Benjamin Dillon.

R.I.P. PFC Dillon Jutras.

R.I.P.SGT William Rudo.
亡くなった第3大隊のレンジャー隊員もプレートキャリアを着ていたことがわかります。
というか第3大隊がプレキャリだった事に割とすぐ気がついたのは皮肉なことに戦死した3BTレンジャーが共通して着用していたからでした。









Sua sponte!

3rd RANGER BATTALION.
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